肥料の三要素 働き

肥料の三要素とは植物の生育に不可欠な窒素(N)リン(P)、カリウム(K)のことです。

出典:(株)末吉商店

それぞれが植物にどのような働きをするのか?については以下を参考にして下さい😄

窒素(N):葉や茎の成長を助ける

主な働き

  • 葉や茎を育て植物全体の緑色部分を成長させる。
  • 光合成を助ける葉緑素の生成を促進。
  • タンパク質や酵素の合成に必要。

不足すると

  • 葉が黄色くなり生育が遅れる(葉が小さくなる)。
  • 特に成長期に影響が大きい。

過剰になると

  • 葉や茎ばかりが育ち、花や実の成長が抑えられる。

多く含む肥料例

  • 尿素、硫安(硫酸アンモニウム)。

リン(P):根や実、種子の発育を助ける

主な働き

  • 根の成長を促進し土壌中の養分吸収を助ける。
  • 花や果実の形成を助け、実の付きが良くなる。
  • 植物体内でのエネルギー移動(ATP合成)を助ける。

不足すると

  • 根の発育が悪くなる。
  • 葉が紫がかった色になる。
  • 開花や結実が遅れる。

過剰になると

  • 他の栄養素(特に亜鉛や鉄)の吸収が妨げられる。

多く含む肥料例

  • 過リン酸石灰、リン酸アンモニウム。

カリウム(K):全体の健康を保つ

主な働き

  • 病害虫や寒さ、乾燥などへの抵抗力を高める。
  • 光合成やデンプンの合成を助け、根から水分を吸収しやすくする。
  • 細胞の浸透圧を調整し、植物の水分保持を助ける。

不足すると

  • 葉の縁が黄色や茶色に枯れる。
  • 根や茎の成長が弱まり、倒れやすくなる。

過剰になると

  • マグネシウムやカルシウムの吸収が妨げられる。

多く含む肥料例

  • 塩化カリウム、硫酸カリウム。

肥料三要素の比率バランス

  • 作物や植物の種類、栽培環境によって三要素の配合バランスを調整することが重要。
  • 家庭菜園には「チッソ・リン酸・カリウム」の3要素「5:6:3」の肥料が使いやすいとされていますが、育てたいものによります。
  • 以下のような場面で肥料のバランスは異なります:
    • 成長期(葉が必要):窒素多め。
    • 開花・結実期:リン・カリウム多め。

具体例

  • 野菜(葉菜類):窒素が多い肥料が適する。
  • 果樹・花卉類:リンとカリウムが多い肥料が適する。

三要素を理解し適切に使うことで植物の成長を効率よくサポートできます😄

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